原始反射って何❓

 

 生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ脳と身体の神経

のつながりが未熟なため、自分の意思で身体を動かす

ことが難しくあります。 しかし中枢神経(脳や脊椎)

や末梢神経(脊椎から全身に伸びる神経)を育てるに

は、『感覚と動きの刺激』が必要になります。 触れ

られたりや音などの感覚刺激は入ってくるのですが、

ですが自分の意思で動けない赤ちゃんは、動きの刺激

を受けることが難しくあります。 そこで外からの

刺激に対して反射的に動く原始反射が必要になって

きます。

 

 

 

【原始反射とその役割】

受胎5周目から3歳くらいまでの間に出現→発達→統合す

る反射になります。 外部からの刺激に対して、反射的

に動く原始反射は、脳の発達に必要な感覚と動きの刺激

を赤ちゃんに与えてくれます。 例えば、モロー反射を

見てみると、急に抱っこされる触覚の刺激や音の刺激が

入ることで、両手足を広げてビックリする反射になるの

ですが、触覚や聴覚からの刺激(感覚)を受けて、両手

足を広げでビックリする反射の反応(動き)を自動的に

入力していき、脳と身体を発達させていきます。

 

原始反射の役割は、

 

○赤ちゃん時代を生き抜くため

○その後の日常生活や学習の土台作りのため

 

に存在します。

 

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【原始反射の役割:生命維持】

人の赤ちゃんは、他の哺乳類に比べると、運動機能がとても

未熟な状態で生まれてきます。

目がほとんど見えず、自分の意思で手足を動かすこともままなりませんし、

泣く以外の方法で気持ちを表現することもできません。 そんな赤ちゃんが、

胎外の環境に適応できるように備わっているのが、原始反射です。

 

例えば、生まれたての赤ちゃんは、自力で乳首を探し当て、吸い付いて、母乳

やミルクを飲むという一連の動きを学習していません。 しかし、

探索・吸啜反射という原始反射が備わっているため、唇やその近くに触れた物

に吸い付き、母乳やミルクを飲むことができます。

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【原始反射の役割:運動機能の発達】

胎児期の赤ちゃんは羊水の中(無重力)の状態で、原始反射を使い

様々な動きを見せてくれます。 その動きの中でお母さんが動いて

揺れることでバランス感覚を司る前庭感覚を発達させ、お母さんの

腹壁に触れたり、自分の身体に触れたりすることで、自分の身体を

知るための固有受容感覚を育てていきます。

出生後は今度は重力下で原始反射を使い身体を発達させていきます。

ですので、赤ちゃんの発達は体内で獲得した運動を改めて重力下で

再獲得していく過程とも云えます。

重力下でいろんな動きができるための運動機能の発達を原始反射は

育ててくれます。

 

ヒトとしての基本的な能力は3歳までに発達すると云われ、原始反射

の統合時期と重なります。

 

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【原始反射の役割:日常生活と学習の土台】

赤ちゃんはまだ心は未熟で、泣く笑うといった必要最低限の意思表示

しかできません。 それは脳の発達と共にいろんな感情の表出であった

り、概念の形成、発話、コミュニケーションができるようになっていき

ます。 ですがそれは身体の発達という土台が整って初めて可能にして

くれる能力になります。

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         (発達のピラミッド) 

 

身体の発達にも順番があり、体幹が育って重力に抗してしっかり立って

活動できる軸ができます。 そこから粗大運動(大きな動き)が発達し

てから次に微細運動(お箸、鉛筆、ハサミなど)ができるようになって

きます。 それと並行して言葉であったり、発話、思考などを発達させ

ていくのですが、身体の使い方がわかってないことが、内面的な発達の

凸凹とつながることがあります。

 

 

 

 

 

原始反射について学びたい方は、毎月一回『原始反射のお話会』を行な

っております。

詳しくは当院ホームページのお知らせを見てください。

https://fujiiseitai.jp/info